2026年2月28日、名古屋の玄関口で71年にわたり親しまれてきた「名鉄百貨店本店」が、ついにその歴史に幕を閉じました。
再開発に伴う避難できない決定とはいえ、長年通い詰めたファンからは別れを惜しむ声が絶えません。
そして特に注目が集まっているのは、本店を支えてきた約400名もの従業員の「その後」。
百貨店という業態が曲がり角を迎える中、名鉄グループはどのような雇用維持の仕組みを用意しているのでしょうか。
そこで今回は、過去の閉店事例から予測される店員さんの行方や、名古屋の象徴「ナナちゃん人形」の運命まで、気になる最新情報を整理して解説します。
▶従業員の今後
▶外商事業の継続
▶過去の事例から見る「店員さんの行方」
▶ナナちゃん人形のその後
▶閉店後の跡地活用
従業員の「その後」と雇用維持の仕組み

2026年2月28日、拍手と涙に包まれて幕を閉じた名鉄百貨店本店。
閉店後の従業員約430人の多くは雇用契約が終了し、会社側が転職支援を提供しており、主な行方は以下の3つのルートです。
| 移行ルート | 具体的な内容 |
| 1. グループ内転職 | 外商部門の業務譲渡先である「名鉄協商」など、名鉄グループ内の他企業へ籍を移してキャリアを継続するケース。 |
| 2. 新拠点での業務継続 | 2026年5月に名古屋駅近くに開設される「外商新拠点」にて、富裕層顧客へのサービスを継続担当する精鋭スタッフ。 |
| 3. 社外への再就職支援 | 会社が提供する転職支援プログラムを活用し、百貨店で培った接客・管理スキルを武器に全く別の業界へ挑戦するケース。 |
これにより、即時解雇ではなく支援中心の移行措置が取られましたが、完全な雇用維持ではなく個別対応が主となっています。
全体的な雇用規模は縮小傾向にあり、「会社による一括雇用」から「個々の希望に沿った再就職支援」へとシフトしているのが実情です。
過去の百貨店閉店事例から見る「店員さんの行方」
過去の日本百貨店閉店事例では、従業員の多くが解雇や契約終了を迎えつつ、企業側が再就職支援を提供するパターンが一般的です。
名鉄百貨店のような最近のケースも、社内外の転職支援を中心に進んでいます。
1.藤丸百貨店(2023年閉店、北海道帯広)
約150人の直接雇用従業員のうち、閉店直後は再就職内定が3割未満。
地元100社超が参加した就職面接会を連日開催し、企業説明会で支援を強化。
再就職率は閉店後徐々に向上したが、7割が未定のまま終了。
2.一畑百貨店(2024年閉店、島根県松江市)
解雇予定者向けに再就職支援を実施。
地元企業とのマッチングを中心に、個別相談や職業訓練を提供。
3.その他の百貨店(個人事例集)
取引先メーカーへの転職、学校教員、公務員、塾講師、保険営業、飲食店経営、ネット販売、サイバーエージェント人事役員など多岐。
百貨店スキル(接客・売場管理)が活きる異業種移行も目立つ。
これら事例からも分かる通り、完全雇用維持は難しく支援依存ですが、接客経験が強みとなり中小企業やサービス業への道が開けやすい傾向が見えてきます。
名古屋駅再開発と「ナナちゃん人形」はどうなる?

名鉄が2025年末に発表した当初の計画(解体2026年度、新築2027年度、竣工2033年など)は、建設費高騰と人手不足で再検証中です。
▶再開発の概要
名鉄名古屋駅一帯(名鉄百貨店、近鉄パッセ、レジャック跡地など約3万㎡)を対象に、商業・オフィス・ホテル・交通施設を複合化した約50万㎡超の施設を建設予定。
名古屋市駅前広場再編とも連携し中部圏交通拠点強化を目指しますが、名鉄バスセンターやグランドホテルなどの終了日は未定です。
「ナナちゃん人形」の行方は?
1973年の誕生以来待ち合わせ場所として、また時には奇抜なコスプレで街を盛り上げてきたナナちゃん人形は、百貨店閉店後どうなるのでしょうか?
名鉄側の発表によると、現在進められている再開発計画の中で、ナナちゃんの「保存・活用」が前向きに検討されています。
まとめ
今回は『名鉄百貨店閉店で従業員はどうなる?再就職先やナナちゃん人形の今後を徹底解説!』について紹介しました。
71年の歴史に幕を閉じた名鉄百貨店本店。
約430名の従業員はグループ内への再配置や手厚い再就職支援により、培った「おもてなしの心」を次なるステージへと繋いでいきます。
また、名古屋の象徴「ナナちゃん人形」も再開発計画の中での存置が濃厚となり、街のシンボルとして生き続ける道が開けました。
建物は姿を消しても、そこで育まれた絆や思い出は新しい名古屋駅の風景の中に確かに引き継がれていくはずです。
最後までご覧いただきありがとうございました!


